2023/04/15

可愛い棺の中から、蘇ってまいりました。

先日、ちょっと別世界へ行って、戻ってきました。

はじめて、入棺体験なるものをしてきたのです。

「入棺」とはつまり、棺に入ること。

「かわいい棺桶・ついつい微笑んじゃう遺影・手元供養用の骨壷」などをオーダーメイドで作られているGRAVE TOKYO(グレイヴトーキョー)棺桶デザイナーの布施さんとの出会いがあり、入棺体験のワークショップがあることを知り、かなり即決に近い感じで申込みました。

入棺を体験すると「生まれ変わった気持ち」になれたりするらしいです。さて・・。

ワークショップ会場で、まず目に飛び込んできたのはビビッドな花柄の棺桶!

うわー、これに入るんだー!と妙なテンションに。

ワークショップですから、ただ単に棺に入るだけではなく、参加のきっかけを紹介したり、自分が何者なのかということを見つめ直す時間があったり、自分への弔辞(!)を書いてみたりなどのワークも。

そうしていよいよ棺の中へ。自分の番が来ると、同じワークショップの参加者さんたちに見送る側の役をやっていただきます。(私は臆面もなく「えりりん」と呼んでもらうことに。笑)

「えりりん、お疲れ様。えりりんのデザイン、大好きだったよ。とっても綺麗だよ。今までありがとう」などと声をかけていただきながらお花を入れてもらいます。

可愛い棺桶の中に、溢れんばかりのお花を入れていただき、盛れてる写真(笑)としてバシャバシャ撮っていただき・・。

そしていよいよ扉が閉まり、真っ暗に。

(読んでほしい相手を想定して自分で書いた)弔辞が読み上げられます。

自分で書いたものなのに、涙が溢れてきます。

外界の人たちの会話や気配を感じながら、一人暗闇の箱の中に横たわる自分。何とも不思議な気分でした。

しばらく時間が経過したのち蓋が開けられ、「お帰りなさい」と現実に引き戻されます。

「ただいま」と私。まさに生き返り。

当然ながら、参加者それぞれの感想もさまざま。それもまた興味深く。

「最後に着たい服、飾ってほしい花、かけてほしい音楽は何ですか?」と問われ、わたくしにはすぐに答えを出すことはできませんでしたが、「仮の死」を体験したことで、これからじわじわ考えていきたいと思いました。

「ゴール」はすべからく万人に訪れますからね。


本当は、母を連れて一緒に行きたかったのですが・・誘ったけど断られました・・。残念。

折に触れて、お互いに何かあったときのことを話し合っておきたいと思っているのですが、なかなか難しいですね。

「終活」っていうとハードルが高い気がしちゃいますが、明日からより良く生きていくためのきっかけだと捉えればいいのにね・・


追記)明後日(4月17日)に、NHK総合「阿佐ヶ谷アパートメント」でGRAVE TOKYOさんの入棺体験のことが取り上げられるらしいですよ!気になった方、必見です!!

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