2025/10/18

エモいロゴデザインはデザイナーにお任せを

ものすごーく久しぶりに、アシスタントくん執筆記事です!


時々話題になる「AIに取って代わられる職業」の中に、「デザイナー」は結構な確率で名前が挙がるので、少し不安になります。

実際、今の画像生成AIの技術レベルは非常に上がっており、「美術の素養をしっかり学んだ美大生」くらいの実力はありそうで、AIの得意とする「風景画」や「人物画」のようなテーマ(ただし細かい場所や人物などの指定は無し)では手書き/画像と区別するのは非常に難しい事が多いです。

観察者側に予断が少なく、不自然さがない≒手書き/画像、程度になるためでしょう

一方で生成系AIにとってまだまだ課題とするのは「ニュアンスを汲み取る要求」です。

究極的に言うと「エモさ」を表現するには至っていないので、正直、相当なブレイクスルーが起きない限り、デザイナーは必要だろうと思います。

例えば、デザインで一番シンプルな「ロゴマーク」を例にとると・・

お客様のご要望が「機能、形状、色調、業界が判る」くらいシンプルだと、画像生成AIにそれなりに正しくお願いしただけで「使用可能なロゴっぽいもの」が出てくる可能性は多分にありますし、そのまま完成!となる可能性もゼロとは言えません。

もちろん、人には「好み」があるので、100パターンの中から当たりが1つ出るくらいの話です

AIの最大の強みは「どれだけ作業させても疲れない」という点なので、一晩中作らせたら「奇跡の1枚」ができる可能性は常にあります。

ただ、現況では「画像生成AIで作ったロゴの微妙な補正」は、なぜか画像生成AIでやるよりも手作業でやる方が遥かに品質が高いものができるので、最終的にはデザイナーに頼んだほうが良いと思います。

しかし「輝いているけれど実は歪な部分もあるというニュアンスを入れる」とか、「細かいことは拘らない自分の性格を反映したい」など感情面を含むご要望ですと、そもそもの条件をAIが理解できない可能性が非常に高いので、画像生成AIを使わないで最初からデザイナーにご依頼いただいたほうが早道かもしれません。

また、「何らかのキャラクター/イラストを入れる」という条件も、画像生成AIに頼むと、ピ○チュウやらハロー○ティならさておき、お客様のご存じない既存のキャラクターをしれっと盗用してくる危険な場合があるので、デザイナーにご依頼いただく方が安全です。

今、OpenAIのSora2(動画制作AI)では、マー○ルやディ○ニーが保護された一方で、任○堂のコンテンツはAIに盗用されまくって問題になってるので(今、対策中みたいですが、これはわざとやってる?)著作権に関してセンシティブな案件は、デザイナーに依頼した方が安全性が高いでしょう。

印刷物を作る場合も今のところはデザイナーに任せた方がクオリティーコントロール的には良い筈です!


以上、アシスタントくん執筆記事でした。

ちょうど先ごろ、まさに生成AIがらみのロゴ案件があり、アシスタントくん共々頭を悩ませました。

デザイナー危うし! でも、まだ生き残れる道はある?!
いやむしろ、まだまだ必要である!!と再認識した次第です。

ちなみに、「AIで自動生成したロゴ案を、デザイナーがブラッシュアップする」場合、必要になる工程が何かをAIに問うてみたところ、次のような回答が返ってきました!

  1. トレース/ベクターデータ化
    AIで生成されたものは解像度や形が甘いことが多いので、Illustratorでしっかりトレースする必要あり。 (ここだけで結構工数かかります)
  2. 形状・バランスの調整
    生成物は「一見よく見えるけど細部が雑」なことが多いので、比率や線幅の揃えなど、プロならではの整え作業。
  3. 色・フォント調整
    ロゴタイプとの整合性や再現性を考慮して仕上げ。
  4. 納品データの整備
    AI、PDF、SVG、PNGなど一式。

当方でもこのようなご依頼があればもちろんお引き受けいたしますが、やっぱり一から生み出したいものですね・・

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