2023/07/15

あえてのルール破り。

先日、弦楽四重奏コンサートのフライヤーをデザインさせていただきました。

団名がヴェーラ(Vela=帆座)であることから、ひとつは「船の帆」からイメージを広げて、海原を背景にしたデザイン案を。もうひとつは、銀河を背景にしたデザイン案をご提出。奏者の方々にご検討いただいた結果、満場一致で後者の銀河案を選んでいただきました。

そして久々の、ガチの切り抜き合成。

奏者の方々のお写真は、当然ながらそれぞれ撮影環境が異なり、ライトの照明の角度や環境光がなどが全く違うので、一つの版面の中に合成するのは難易度高めだったのですが・・なるべく違和感の出ないよう楽しみながらレタッチさせていただきました。

聴きに行ってみたい!これを手に取った方に、そう思ってもらえるといいな・・

現在は猛暑真っ只中ですが、この本番の頃には、過ごしやすい陽気になっているといいですね〜


ところで、デザインの鉄板法則の一つに、「フォントを使いすぎない」というものがあります。

いろんな種類のフォントを使ってしまうと、乱雑な印象になってしまい、統一感が無くなってしまうから、というのが理由で、使用するフォントは3種類以下に抑えるのが良しとされています。

文字のサイズやウェイト(太さ)を変えたり、適切な余白を設けたりしてメリハリをつける工夫をすれば、少ないフォントでも効果的で読みやすいレイアウトにすることができます。

でもあえて、そのルールを破ることもあります。

理解した上での、あえてのルール破り」であればOK、とわたくしは思います。


ところで、多種のフォントを使うケースとしては、以下のような場合が考えられます。

  1. タイトルや見出し、キャッチコピーなどに、異なるフォントを使う
  2. ワンポイント要素などに、装飾的な意味合いで異なるフォントを使う
  3. 漢字と仮名とでフォントを変える
  4. メールアドレスや電話番号など、重要な情報の部分には、視認性・判読性の良いフォントに変える
  5. 仮名漢字の部分と、英数字の部分とでフォントを変える(いわゆる和欧混植)
  6. 欧文の大文字と小文字とでフォントを変える
  7. 記号だけフォントを変える

1は、あえて違和感を持たせることで目を引く効果が生まれます。

3は、フォントの印象を変える効果があります。

5〜6は、そのフォントのままだと少し物足りなかったり、違和感が生じる場合の対策。フォントが違うことが分からないくらい、なるべく似たような特徴を持つフォントを組み合わせるのがポイント。

もちろん、単に組み替えるだけではなく、文字サイズやベースラインの微調整も必要ですが、違和感なく、うまく調和した時はとても読みやすくなります!

今回の場合は、改めて数えてみたら10種類以上のフォントを使っていて、我ながらびっくりしました。(1文字だけ、というのも含みます)

どんだけ、使っとんじゃい(笑)

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