2023/07/29

バラバラ事件に挑む。

ちょっと大袈裟なタイトルをつけちゃいました。怖い内容ではないのでご安心を。

先日、デザインの中に少しだけアラビア語を使用する、という必要に迫られました。いざやってみると一筋縄では行かなかったので、その問題解決のための覚え書きメモです。


当初は、ブラウザ上の単語をコピペして、アラビア系フォントを当てはめればいいかな、と単純に考えていたんですが・・

そのままコピペすると文字がバラバラに分解されてしまい、正しい綴り方にならないのです。

アラビア語というのは、書字方向が〈左←右〉で、かつ、前後の文字を繋げて書くのが大きな特徴の言語です。またそれぞれの文字は、単語の頭にくるか、中にくるか、最後にくるかによって形が変わってきます。

ところが(特にグラフィック系のソフトウェアにおいて)何も設定しないままコピペすると書字方向が逆〈左→右〉になってしまうだけでなく、文字それぞれが独立して並んでしまいます。(こういう事象を、アラビア語バラバラ事件と言ったりするそうな!)

つまり、アラビア語を正確に表記するためには、まず書字方向が〈左←右〉であること、そして文字同士を(ルールに従って)繋げることが重要なのです。

アラビア語をIllustratorで使用する場合の設定

  1. Illustratorの[環境設定]から[テキスト]を選択します。
    言語オプションで[インド言語のオプションを表示]にチェックを入れます。
  2. 文字パネルで、言語を[アラビア語]に設定し、アラビア語に対応したフォントを選びます。
  3. 段落パネルメニューで[中東言語および南アジア言語単数行コンポーザー]または[中東言語および南アジア言語段落コンポーザー]にチェックを入れます。

それにしても、「アラビア語バラバラ事件」なんていう言葉があるくらい、同様の事象はそこここで起きているようですね。

わたくし、アラビア語は全然分からないのですが、今回の事件解決の過程で、少しだけ新しい知見が得られました。興味深い!!

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