2022/02/05

北京冬季五輪の開会式(主に聖火)について思う

北京冬季五輪が開幕しましたね。

昨日の開会式を観て、アシスタントくん的に思うところがあったらしく、また記事を書いてくれました。

  

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北京冬季五輪の開会式は、中国らしい最新のIT技術と人海戦術を駆使したド派手なショーが期待されたが、意外なほど簡素で美しかった。

選手入場前の序盤のショー?は20分程度。

相変わらずバッハ氏の挨拶は長く、
五輪旗掲揚やら聖火リレー前の演出も見せ方に工夫はあったがオーソドックス。

聖火リレーは、極めて保守的で ”各10年代のオリンピアン”。

冬季大会に陸上選手の蘇炳添が配されたのは意外だったが、
100m走でアジア1(自己ベスト9秒83)≒アジアで一番凄いアスリートなので、
そこまで可笑しくはない。

  

さて問題は聖火である。

通常、大きな聖火台にトーチからの火が趣向を凝らした演出で受け渡される。

このシーンは開会式演出のクライマックスといっても過言ではない。

しかし、今回は異例中の異例で、
雪の結晶のオブジェにトーチが差し込まれ、聖火台となっただけである。(結果的に聖火は非常に小さい)

まず、この手のミニマルかつ挑戦的な演出が、拡大路線に突き進み見栄を重視する中国で”可”とされた事に正直驚いた。

(聖火台の点灯には猛烈な量のガスが必要となるのでこうなったという推測もあるようだが、中国のエネルギーの使い方を考えると何とも言えない。)

  

さて個人的に、これは”星火燎原”を表しているのではないかと思われた。

”星火燎原”は私の高校時代の文化祭で使われていたキャッチフレーズで、
(WEBで検索すると、他の学校の体育祭やら文化祭でも時々採用されているようだ)
「初めは小さい存在も、やがて極めて大きな存在となる無限の可能性を秘めている」
という意味の中国由来の慣用句だ。

  

未だ発展途上にある中国の国民が念頭にあるかはさておき、

・プロモーション映像に出てきた無数の子供
・五輪参加する多数の競技者

から考えるとそこまで不思議ではないと思うがどうだろう。

(演出の意図を含めた正解が得られる日が来るとは思わないけれど)

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