2023/11/04

厚さの単位なのにkgなのは?

印刷のデザインをしていると、

「紙の厚さは、これと同じにしてください」

って指示されることがあります。

長年このお仕事をしていると、紙を触れば、紙の種類や厚さはだいたい分かるようになります。

「これはマットコートの90kgだな」「こっちはコートの110kgだな」

みたいに。

(そして、記憶にない紙に遭遇すると興奮します!笑)

でも正確を期すために必要な道具がこちら。

マイクロメーターです。紙を挟んで、厚みを測定します。


ところで、厚さを表すのがなぜ「kg」なのか不思議に思いませんか?

もちろん、mmやμm(マイクロメートル)の単位で表すこともありますが、印刷業界では全判用紙(主に四六判)1,000枚あたりの重量で表すのが一般的で、これを連量と言います。

チラシなら70〜90kg、パンフレットやポスターなら110〜135kg・・みたいに、定番がわかっていると紙選びもしやすいですね。

ちなみに、同じ連量でも、紙の種類によって厚さは異なります。

例えば、同じ90kgであっても、コート(約0.08mm) < マットコート(約0.11mm) < 上質紙(0.12mm) のように厚さが違います。


不思議なことに、同じ紙でも、サイズによって厚みの感覚が異なります。

例えば、ハガキサイズとA3サイズとでは、同じ紙でも小さい方が厚く感じるのです。

このように、人間の感覚は色々と惑わされやすいので、正確を期す時にはやはりお道具の出番ですね。


こんな楽しげなカードゲームを見つけました!

カードゲーム 指感覚2

ちょっとずつ厚みの違うカードを、自分の指先の感覚だけを頼りに戦うシンプルなゲームなんだそう。

やってみたい!!

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