2022/06/25

先日起こった”Internet Explorerのサポート終了”とは

本日は、久々にアシスタントくん執筆記事でございます。

Internet Explorerのサポート終了

先日、様々な媒体で、2022年6月16日(JST)をもってマイクロソフト(以下MS)によるInternet Explorer(以下IE)のサポートが終了したというニュースが発表されましたが、実際何が起こったのでしょうか?

終了したIEの「サポート」とは何か?

アシくん
アシくん

今後、セキュリティ更新プログラムが提供されない可能性が高いよ。

IEを使っていて「何らかの不具合」が出たというユーザーからの報告に対して、MSはそれに対処(アップデート)をするための「義務」は負わないという事です。
(MSの善意でアップデートが提供される可能性が無くはないです)

つまり2022年6月16日を以て「IEが一切使えなくなる」という訳ではなく、今後不測の事態が生じてもMSは対処しない可能性が高いので、各自の自己責任で使い続けても構いませんよ(推奨しないけど)ということです。

全てのIEがサポート対象外になったのか?

アシくん
アシくん

一般的なWindows 10 の「Internet Explorer 11 デスクトップアプリ」がサポート対象外になっただけ(ファイル名で言えばiexplorer.exe)

個人ユーザーに影響する範囲で言えば、例えば「Windows8.1に搭載されているIE」は2023年1月10日まではサポートされます。
(なお、Windows11には最初からIEが入っていません)

・Windows10にIEなんて入ってた?(今更IEって何に使うの?)

アシくん
アシくん

Windows10のIEは直接起動しづらいようになっていましたが、密かに入っていたので需要がある人は使っていました。

 

そして実は、IEで見た方が良いサイトは存在するし、IEでしか動かないシステムもあるんです。

IEがブラウザの主流だった時代(シェアが90%あった2000年前後〜50%超だった20010年頃)には「IEのみ動作確認をしている(他は知らない)」というサイトも多く、「IEで見た場合しか正しく表示されない」というサイトすらあったので、この手のサイト(ジャンルによっては結構現存しています)を見るにはIEが最適なのです。

古い社内システムを中心に、ログイン画面がIE以外のブラウザだと機能しないなんてシステムは、そこら中にあります。

個人事業主関連でいうと、e-taxも最初はIE推奨(Edgeは除外)でしたね〜

IEが使えないと困るんじゃ・・・

アシくん
アシくん

2029年1月9日までは恐らく大丈夫!

サポートが切れた今、Windows10でIEを立ち上げようとするとMicrosoft Edgeが起動するのですが、(Windows10のアップデート状況やバージョンによっては普通にIEが立ち上がります)
Microsoft Edgeには「IE モード」というものがあり、これで「実質IE」として閲覧できます。

この「IE モード」は今のところは2029年1月9日までサポートされる予定なので、当面は「IEが無くなったことによる損失」は割りと限定的と思われます。

テクニカルに言えば、IEモードは「ウインドウ内ではエミュレーション」ではなく「ウインドウ内のみIEエンジン(Tridentとか諸々)を動作させる」モードなので、「ウインドウ内」の互換性は100%で、逆に言えばウインドウ外の制御には不具合が生じうると想定されています。

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